SIGGRAPH 2016 勉強会

SIGGRAPH 2016 で発表される全論文についてお互いに論文要旨を発表し合うことで、コンピュータグラフィクス分野における最先端技術の動向を俯瞰します。

はじめに

SIGGRAPH について

ACM SIGGRAPH はコンピュータグラフィクス分野を対象とする ACM の分科会で、毎年夏に国際会議 SIGGRAPH を、冬には SIGGRAPH Asia を開催しています。本来は学術的な研究成果の発表の場である SIGGRAPH ですが、同時にアート・産業における最先端の成果物の発表の場でもあります。

SIGGRAPH に採択される学術論文は、同時にトップ学術雑誌 ACM Trans. Graph. にも掲載されます。SIGGRAPH Asia も同様です。つまり、SIGGRAPH は会議でありながら、同時に最も名誉ある学術研究発表の場でもあります。

SIGGRAPH

SIGGRAPH 2016 について

SIGGRAPH 2016 は 2016 年 7 月 24 日から 28 日までアメリカのアナハイムで開催されます。

SIGGRAPH 2016 の学術論文セッション (Technical Papers Program) では 162 件 (37 件の ACM Trans. Graph. からの招待発表を含む) の論文が発表される予定です。

右のワードクラウドは 162 件の論文タイトルから生成されたものです。


勉強会について

概要

SIGGRAPH 2016 で発表される 162 件の論文 (37 件の ACM Trans. Graph. からの招待発表を含む) 全てについて、セッション毎に担当者を決め、輪講形式で互いに論文要旨を発表し合います。聴講のみの参加も歓迎です。

対象

コンピュータグラフィクス分野に関わる研究者・技術者・学生などが主な対象ですが、SIGGRAPH で発表される学術論文に興味がある人ならどなたでもご参加いただけます。

目的

動向を知るための場
SIGGRAPH の論文を網羅的に目を通すことはコンピュータグラフィクス分野の動向を知る上で多いに役に立つと期待できますが、これを個人で行うのは困難です。そこで輪講形式で互いに論文の内容を共有し合うことで、SIGGRAPH 全体を万遍なく知るための機会となることを期待しています。
知識をつけるための場
自身で発表を行うために論文の精読を行ったり、他者の発表を聴くことで、参加者がコンピュータグラフィクス研究に関連する新しい知識を身につける機会となることを期待しています。
交流のための場
コンピュータグラフィクスやその周辺分野に携わる研究者・技術者・学生などの交流の場としての機能を期待しています。休憩時間や懇親会を通じて、互いに情報交換などを行っていただければ幸いです。

開催概要

日程

8 月 6 日 (土) 13:00 開始 (終了時刻は未定、5 時間程度の見込み)

会場

東京都中央区築地 1-13-1 銀座松竹スクエア 13F セミナールーム

(歌舞伎座タワーではないのでご注意ください)

会場提供:株式会社ドワンゴ (参考情報)

参加費

無料

懇親会

勉強会後にそのままセミナールームで行います。簡単な食事と飲み物の手配します。費用は 2000 円です。

動画中継

勉強会の様子は今回はニコ生で配信します。

ニコ生 (参考:夏のトップカンファレンス祭り)


参加者の方へ

参加登録

参加希望者は、以下のフォームから参加登録してください。登録受付は7 月 30 日にて一旦締め切ります。早めに登録して頂けると助かります。また、遠隔発表にて参加される方も参加登録をお願いします。

担当セッションの登録

発表希望者は、7 月 25 日までに以下のフォームから希望のセッションを登録してください。できるだけ多くの方に協力して頂けると幸いです。複数のセッションを担当して頂けると助かります。

発表担当者の方へ

以下の情報を参考に発表準備をお願いします。

勉強会終了後、全員分の発表資料をまとめ、勉強会参加者に配布する予定です。発表担当者は 8 月 8 日 (月) までに、以下のフォームから配布用の発表資料 (PDF 形式) を提出してください。

会場について

こちらの情報をご一読下さい。セミナールームまでは特に社員同行等の必要はないそうですので、ご来場の際は直接セミナールームまでお越しください。


プログラム

Opening Session (13:00 — 13:10)
Session 1 (13:10 — 14:10)
1Computational Cameras立福 寛NHN PlayArt株式会社
4Efficient Sampling & Rendering大津 久平東京大学(蜂須賀研)
5Fabricating Structure & Appearance小玉 周平東京電機大学(高橋研)
8Perception of Shapes and People小山 裕己東京大学(五十嵐研)
9Rendering of Complex Microstructure鈴木 健太郎株式会社ポリフォニー・デジタル
11Camera Control & VRSeung-Tak Noh東京大学(五十嵐研)
10Computational Display鈴木 一平筑波大学
Break (14:10 — 14:25)
Session 2 (14:25 — 15:20)
17Optimizing Image Processing山口 周悟 / 谷田川 達也早稲田大学(森島研)
18Computational Design of Structures, Shapes, and Sound中塚 貴之 / 谷田川 達也早稲田大学(森島研)
19Deformable Surface Design鷹見 洋介東京大学(五十嵐研)
20Image & Shape Manipulation井尻 敬立命館大学
21Sound, Fluids & Boundaries山本 和彦ヤマハ / 東京大学(五十嵐研)
3Geometry中島 一崇東京大学(五十嵐研)動画
12Materials尉林 暉東京大学(五十嵐研)動画
Break (15:20 — 15:35)
Session 3 (15:35 — 16:40)
-Poor Sessions Fast Forward小山 裕己東京大学(五十嵐研)
22Curve & Strut Networks for Fabrication藤縄 英佑東京大学(廣瀬谷川鳴海研)
23Intrinsic Images高山 耕平株式会社デジタル・フロンティア
24Physical Phenomena中川 展男株式会社ポリフォニー・デジタル
15Fluids Simulation安東 遼一国立情報学研究所動画
27Capturing HumansShunsuke SaitoUniversity of Southern California動画
30Faces & Portraits加藤 卓哉早稲田大学(森島研)動画
Break (16:40 — 16:55)
Session 4 (16:55 — 17:50)
34Plants & Humansサフキン パーベル早稲田大学(森島研)動画
37Expressive Animation佐々木 諒東京大学(五十嵐研)動画
28Sketching & Writing森本 有紀芝浦工業大学
29Meshes高山 健志国立情報学研究所
35Texture古澤 知英株式会社ドワンゴ
36User Interfaces三上 裕明東京大学(五十嵐研)
38Photo Organization & Manipulation水野 加寿代東京大学(五十嵐研)
Closing Session (17:50 — 18:00)

その他

アンケートを踏まえて

前回前々回に参加された皆様はアンケートのご協力ありがとうございました。勉強会を SIGGRAPH 開催前に行うか開催後に行うかについては、開催前に行って欲しいという意見が優勢でしたが、今回は運営の都合上開催後の日程になりました。全論文を網羅すべきかどうかについては意見が割れましたが、今回は前回までの方式を踏襲し、全論文を網羅することで分野の全体像を把握するための勉強会にしたいと思います。ただし年々論文数は増え続けており、1 論文あたりに割ける時間はますます短くなってきていますので、今後の対応については検討中です。