はじめに
SIGGRAPHについて
ACM SIGGRAPHはコンピュータグラフィクス分野を対象とするACMの分科会で、夏にSIGGRAPH、冬にSIGGRAPH Asiaという学術会議を開催しています。これらの会議は共にトップ国際会議として知られているだけでなく、同時に、コンピュータグラフィクス関連産業の最新成果発表の場としての側面もあります。
SIGGRAPHまたはSIGGRAPH Asiaに採択された学術論文は、同時に当該分野のトップ論文誌であるACM Transactions on Graphicsにも掲載されます。また、ACM Transactions on Graphicsに掲載された学術論文は、SIGGRAPHまたはSIGGRAPH Asiaにて発表する機会が与えられます。
SIGGRAPH 2022からは、従来の論文採択形式(ジャーナルトラック)に加えて、カンファレンストラックという形式が新設されました。こちらで採択された論文は、論文誌ではなく、カンファレンス予稿集に掲載されます。いずれの場合も、学術論文セッション (Technical Papers) で区別なく発表の場が与えられます。
SIGGRAPH Asia 2022について
SIGGRAPH Asia 2022は2022年12月にテグ(韓国)にて開催されました。SIGGRAPH Asia 2022の学術論文セッション (Technical Papers) では以下の件数(合計155件)の論文発表が行われました。
- ジャーナルトラック採択論文:97件
- カンファレンストラック採択論文:53件
- ACM Transactions on Graphicsからの招待論文:5件
勉強会について
概要
SIGGRAPH Asia 2022のTechnical Papersセッションで発表される全論文 (ジャーナルトラック・カンファレンストラック・ACM Trans. Graph.からの招待発表を含む) について、セッション毎に担当者を決め、輪講形式で互いに論文要旨を発表し合います。聴講のみの参加も可能です。
対象
コンピュータグラフィクス分野に関わる研究者・エンジニア・学生など、SIGGRAPHで発表される学術論文に興味がある方を対象としています。
目的
- 動向を知るための場
- SIGGRAPHの論文に網羅的に目を通すことはコンピュータグラフィクス分野の動向を知る上で有益ですが、これを個人で行うのは困難です。そこで輪講形式で互いに論文の内容を共有し合うことで、SIGGRAPH全体を知るための機会となることを期待しています。
- 知識をつけるための場
- 自身で発表を行うために論文の精読を行ったり、他者の発表を聴いたりすることで、参加者がコンピュータグラフィクス研究に関連する新しい知識を身につける機会となることを期待しています。
- 交流のための場
- コンピュータグラフィクスやその周辺分野に携わる研究者・エンジニア・学生などの交流の場としての機能を期待しています。休憩時間や懇親会を通じて、互いに情報交換などを行っていただければ幸いです。
運営
有志の幹事団によって継続的に運営しています。勉強会運営に興味のある方はご連絡ください。
開催概要
日程
2023年6月11日 (日) 12:30頃(発表募集状況によって開始時刻が早まる可能性あり)—18:00頃(終了時刻は進行状況によって変動する可能性あり)
方法
オンライン会議システムのZoomを用いて開催します。Zoomに参加するためのURLは当日正午までにメールで連絡します。
参加費
無料
懇親会
勉強会の終了後、東京都内(本郷三丁目・お茶の水・秋葉原・大手町などのエリア)の飲食店に希望者で集まり、懇親会を実施したいと考えています。詳細は後日、参加登録済みの方にメールで案内します。懇親会は有料ですが、学生は無料で参加できるように調整する予定です。参加者の方へ
発表資料の提出
勉強会終了後に全員分の発表資料をまとめ、勉強会参加者に配布します。発表担当者は6月11日までに配布用の発表資料をPDF形式に変換し、連絡されたフォームより提出してください。
発表上の注意事項等
- 発表時間は1セッションあたり5分、10分、15分のうちから希望する時間を選んでください。実際の発表が事前の希望よりも短くなることは問題ありません。なお、標準の発表時間は10分です。
- 発表スライドの表示は基本的にご自身のスクリーンを共有することで行ってください。
- スライド・発表は日本語でも英語でも構いません。
- 勉強会の様子はZoomの機能により録画を行い、勉強会終了後に勉強会参加者を対象に共有する予定です。ただし録画に失敗する可能性もあるので、その場合はご了承ください。公開中継は行いません。
- 発表時間は全論文に均等に割く必要はありません。自身で興味のある論文、聴衆が興味を持ちそうな論文に重点的に時間を割いて構いません。
- 担当セッション登録で記入いただいた情報は公開情報となるのでご注意ください。ハンドルネームを使ったり所属を無記入にしたりしても構いません。
- 解説だけでなく感想や私見も一言発表に含めることを推奨しています。
- 勉強会で対象とするのはジャーナルトラック採択論文、カンファレンストラック採択論文、およびTOGからの招待論文です。
プログラム
準備中です。